12/13/2009

vol.11 昔の方法-気象工学

面白い記事が環境メディアに掲載されていた。

ずいぶん昔に取りざたされた「気象工学」についてである。

要は、現在の地球環境の悪化を阻止する方法が「CO2の排出量の規制」という馬鹿の一つ覚えでは解決しないことに対するオルタナティブである。

といっても、この気象工学という奴、ずいぶん怪しくて、「人工降雨」の実験などをやっていたときには、「おー、そういうことが出来れば「旱魃」などというのも死語になっていくんだろうな、と感動したのを覚えている。そして、この技術にはなんとアメリカが一番関心を示しているようである。

アメリカが、「京都議定書」に批准していない最後の国になろうとしている理由は実に単純である。それが、アメリカ建国の志に反するからである。

アメリカ建国の志とは、自由である。

そして、現代における自由とは、「車で好きなときに好きな所に行ける自由」である。アメリカという国の自由とはその程度である。その自由を維持するために戦争をすることも辞さないのである。

だから、京都議定書にはサインできないのである。ま、馬鹿正直な国である。

さて、だがこの気象工学の発想は実に単純明快で、「出すものは出し、回収すればいい」というのだ。つまり、CO2は排出規制するのではなく、どんどん好きなだけ出しても、回収すればいいというのだ。

現在のCO2規制、人に例えれば、食べ物を減らして糞を減らそう、という発想で無理がある。出るものは出るわけで、それを撒き散らさずにきれいに処理すればいいじゃないか、というわけである。

この発想は、アメリカ建国の志にマッチしている。

出来もしない目標を立てて自慢し、最後は国民の税金で解決しようとするよりもこちらの方が合理的でもある。人間が地球上に存在する限り、CO2は排出せざるをえないのだから。

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12/05/2009

vol.10 COP15

気候変動枠組み条約第15回締約国会議が来年コペンハーゲンで開かれる。

これまでの開催国と期日は以下の通り。

第1回締約国会議 (COP1)  1995年 12/15- 12/17 ドイツ / ベルリン
第2回締約国会議 (COP2)  1996年 07/08- 07/19 スイス / ジュネーヴ
第3回締約国会議 (COP3)  1997年 12/01- 12/10 日本 / 京都
第4回締約国会議 (COP4)  1998年 11/02- 11/13 アルゼンチン / ブエノスアイレス
京都議定書の早期発効を目指す「ブエノスアイレス行動計画」を採択。

第5回締約国会議 (COP5)  1999年 10/25- 11/05 ドイツ / ボン
第6回締約国会議 (COP6)  2000年 11/13- 11/24 オランダ / ハーグ
第6回締約国会議 (COP6) 再開会合 2001年 07/16- 07/27 ドイツ / ボン
第7回締約国会議 (COP7)  2001年 10/29- 11/10 モロッコ / マラケシュ
第8回締約国会議 (COP8)  2002年 10/23- 11/01 インド / ニューデリー
京都議定書の未締結国に対し締結を強く求める「デリー宣言」を採択。

第9回締約国会議 (COP9)   2003年 12/01- 12/12  イタリア / ミラノ
第10回締約国会議 (COP10)  2004年 12/06- 12/17 アルゼンチン / ブエノスアイレス
第11回締約国会議 (COP11)  2005年 11/28- 12/09  カナダ / モントリオール
第12回締約国会議 (COP12)  2006年 11/06- 11/17 ケニア / ナイロビ
第13回締約国会議 (COP13)  2007年 12/03- 12/14 インドネシア / バリ
第14回締約国会議 (COP14)  2008年 12/01- 12/12 ポーランド / ポズナニ
第15回締約国会議 (COP15)  2009年 12/07- 02/18 デンマーク / コペンハーゲン

で、15回目の議題の焦点は、小浜君が京都議定書に批准するかどうか。(笑)未だにアメリカは批准していない公害大国である。

何もしていない彼に贈ったノーベル平和賞が効果があるかどうかが試されることになる。が、彼は批准するだろう。

また、批准したところで、CO2排出量は金で買えるし、いくらでも達成基準の変更も期日の延期も出来るわけだから何のリスクもないし、政治的に不利になることもない。

環境問題が戦争、核、民族を超えた最大の国際政治問題となっている今、この問題でヘゲモニーを握ろうとする鳩山君は理に適っている。

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11/03/2009

vol.9 MJの環境問題

先日、マイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを観にいった。

名曲のオンパレードで、熱心にバックミュージシャンに注文をつけて自分のイメージする音楽を創っていく真摯な姿に打たれた。

その中でもとりわけ目を引くのは、熱帯雨林の中に寝そべる少女と蝶の映像である。ほんのちょっと眠っている間に緑に覆われていた森に火が放たれ、ブルドーザーが木を押し倒していく。

そのブルドーザーの前にたった1本残った緑の草を少女が掘り起こし、ブルドーザーの破壊から守ろうとする。

草を掘り起こした途端、見上げるとブルドーザーは目の前まで迫っている。このブルドーザーが、画面の中から抜け出してステージで歌うマイケルの後ろでピタリと止まる。静寂。

Earth Songという、1995年にリリースされた曲である。

マイケルと言えば、ムーンウォークや緩急の明確な空手を連想させるダンスが有名だが、ダンスなしで歌わせても一級である。

映画の中でも、マイケルは余韻ということを仕切りに繰り返していたが、物事を人に伝えるためには余韻が必要である。絵では余白が、文章では行間が必要であるように。

キング・オブ・ポップ、ダンサー、エンターテイナー、クリエイターなどで呼ばれるマイケルだが、環境破壊阻止を強く訴えるエコロジストとしての横顔こそ今回のツアーの顔だったのではないかとさえ思える印象深い映像だった。

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10/25/2009

vol.8 エコロジーとエコノミー

最近TVを見ていて「?」と思った。

省エネタイプの冷蔵庫にエコポイントがついてくる」というコマーシャルである。

エコポイントは、鳩山君が廃止すると発言して家電業界が挙げて反対しているもので、「グリーン家電」に対して政府が税金を使って景品を出すという制度である。

また、もう一つ鳩山君が廃止しようとしているエコカーについても税金を安くするというエコカー減税というのがある。

この二つのエコ、どうもよくわからないのは、省エネタイプの冷蔵庫と車は安くなるという点である。

このエコはECONOMYのエコなんじゃないの?

エコは、ECOLOGYなんじゃないの?

隣でTVを見ていた人は、「省エネタイプはCO2排出量が少ないので、結果エコ=エコロジーにつながる」と言っていたが、消費者は安けりゃいいやと思って買ってるだけなんじゃないの?

また、これをスタートさせた自民党は、一旦助成金を引き当て、これが家電業界、自動車業界から政治献金として還流してくることに期待してただけなんじゃないの?だから鳩山君は躍起になって廃止しようとしてるんじゃないの?

そんな疑問がわいてくる。

第一、業界の反応は、「これらの商品によって、環境への負荷が軽減された」ではなく、エコロジーよりエコノミー丸出しの、「せっかくの景気回復が遅れることになる」だもんね。

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10/21/2009

vol.7 CO2の25%削減方法

鳩山君は1990年比で2020年までに25%のCO2排出量を削減するという公約をした。

しかしここには当然ながら政治のギミックがあって、この公約は、以下のように読めば腹も立たない。

「日本は、25%分の排出量を中国、インドから買います」

この金額はすでに試算済みで、高々1、2兆円である。さらにこの原資は、国債(来年は50兆円らしい)の中から支出すれば国民の腹も企業の腹も痛まずに済む。

しかし、それなりの振りはしなければならないので、国民も企業もCO2を出さないようにしている振りを強要されることになるだろう。迷惑な話である。これぞファシズムの典型である。

環境問題はすでに国際政治問題であり国際経済問題でもある。当然ビジネスでもある。

戦後、何でも「文化」という言葉をつければ物が売れた時代があった。

文化包丁、文化住宅、文化焼き・・・・。それが今、「環境」に変わっただけのことである。

環境車(エコカー)、環境住宅、環境IT・・・。

「環境」という言葉、環境衛生、環境問題、環境整備にくらいしか使われていなかった時代こそが健全な時代だったのではないだろうか。

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10/11/2009

vol.6 環境ファシズム

環境問題が、初めて世の中に問われたのが、1962年に出版されたレイチェル・カーソンの『沈黙の春』である。

それまでは、HDソローの『ウォールデン-森の生活』に代表される自然主義が主流であった。

それが、たった35年後の1997年になって京都議定書にみられるように、環境汚染=人間根源説に収斂していく。

急激な展開である。

これらは、ついに環境ファシズム、禁煙ファシズムへとつながり今日に至る。

環境ファシストの合言葉は「地球に優しい」である。またエコロジーという言葉も大好きである。

環境ファシズムは環境全体主義と日本語では訳されるが、地球環境を考えない人間は悪であると決め付けるのが特徴である。

ところが、その根拠たるや常に子供だましのお粗末なものであるというのも特徴である。そして必ず、環境は政治やビジネスのダシに使われてもいる。

胡散臭いのである。

地球に対して優しくない環境を作ることに加担している人間に限って「地球に優しい」などといって誤魔化すのが常である。

今の環境問題、誰が得をするのか、という見地からよく考えてみれば分かることがごろごろしている。

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10/08/2009

vol.5 CO2

京都議定書によると、地球温暖化の原因はCO2が増加したことにあり、CO2を削減すれば温暖化は防げるとしている。

しかし、これに対する反論として、CO2が増加したことが原因で温暖化したのではなく、温暖化したからCO2が増加したのだという説がある。

http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss023/ss0231.htm

また、地球は温暖化しているのではなく、寒冷化しているのだという説もある。

http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/dotpc0806.html

また、寒冷化に関与しているのは太陽の黒点であるらしい。

http://www.j-cast.com/2009/06/09042859.html

地球のサイクルからして、現在は間氷期に当たる。そして、直近の氷期は1万2000年前であるらしい。

http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/20th/box3.htm

これらのことから、温暖化と寒冷化は地球のサイクルに織り込まれたものであり、人間が関与できるものではないだろう。

「地球に優しい」などという標語に込められたヒューマニズム溢れる傲慢さなど、地球のサイクルから見ればチャンチャラおかしい。

たかだか200万年の人間の歴史など、2億年前に存在した恐竜に比べれば、また46億年の地球の歴史に比べれば瞬間の出来事ですらない。

http://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F

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