2/05/2010

vol.14 オバマ君の高速鉄道構想

オバマ君がアメリカに高速鉄道網を敷こうとしているらしい。

実に素晴らしいことである。

が、これは至難の業である。アメリカ人の考える自由とは、車で好きなときに好きなところにいけることであるから。

そして、これが世界一の公害国の元凶でもある。

高速鉄道構想は随分昔からあった。が、未だに実現していないのがアメリカである。もっぱら遠距離交通は飛行機に頼っているのが現状である。

景気対策予算の中から相当額をこれに当てるようだが、トヨタバッシングに見られるアメリカ人の感情に配慮してか、日本の新幹線もリニアも入札対象となっていないようである。

ま、それにしても、車公害が激減するであろう高速鉄道構想、ぜひとも実現してほしいものである。

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1/23/2010

vol.13 捕鯨反対は偽善の象徴

先のシーシェパードによる調査捕鯨妨害事件を再検証してみると、調査捕鯨反対は金になるということが良く分かる。

バットマンのバットボートそっくりのデザインの高速船で海賊の旗を掲げて暴れまわるエコ・テロリスト団体シーシェパードのアディ・ギル号による激突パフォーマンスは、記憶に新しい。

※バットボート







そして、この高価な高速船は、捕鯨反対をアピールすることによってイメージアップを図ることができる連中からの寄付によって購入したものである。

ではなぜ、捕鯨反対はイメージアップを図ることができるのか?

それはシーシェパードに寄付しているハリウッド女優や自動車等の工業団体の顔ぶれを見れば偽善そのものであることがよく分かる。

所詮、この連中にとっての捕鯨反対は、環境保護派であることをアピールするための1つのファクターに過ぎないのである。

その彼らに対して、「捕鯨は日本の文化である」などと寝ぼけたことを言っても通じる訳がないのである。

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1/01/2010

vol.12 COP15の惨状

まったく非道いもんであった・・・。

なんのために集まったのか、公害先進国、途上国、後進国が三者三様の手前勝手な理屈を捏ねるだけで、何も決めないことを決めて終わってしまった。

で、どうするんだ?

そもそも、比較出来ない、基準の違う目標値を出すことを認めていること自体、世界の国々が一丸となって環境問題に取り組む姿勢などこれっぽっちも感じられない。

こんな子供でも分かる幼稚な話をするためにわざわざ集まったわけでもないだろうが、決まった事といえば、先進国全体で10~12年に300億ドル、2020年までに1000億ドルの後進国に対する援助目標くらいなものである。

要は、CO2排出量を金で買うわけである。

これでは何の解決にもならない。人間とはかくも愚かな生き物であったか・・・。
いやいや、人という動物にとっても、明日のご馳走よりも今日の飯が大事なだけの事である。


<主要国の温室効果ガス削減目標>

<先進国>
オーストラリア  00年比-5~15%または-25%

カナダ      06年比-20%

欧州連合(EU) 90年比-20~30%

日本       90年比-25%

ノルウェー    90年比-30~40%

ロシア      90年比-15~25%

米国       05年比-17%


<途上国>
ブラジル 対策なしで想定される排出量に比べ20年までに-36.1~38.9%

中国   05年比で20年までにGDP当たり-40~45%

インド  05年比で20年までにGDP当たり-20~25%

メキシコ 50年までに00年比-50%

韓国   20年までに05年比-4%または対策なしに比べ-30%

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12/13/2009

vol.11 昔の方法-気象工学

面白い記事が環境メディアに掲載されていた。

ずいぶん昔に取りざたされた「気象工学」についてである。

要は、現在の地球環境の悪化を阻止する方法が「CO2の排出量の規制」という馬鹿の一つ覚えでは解決しないことに対するオルタナティブである。

といっても、この気象工学という奴、ずいぶん怪しくて、「人工降雨」の実験などをやっていたときには、「おー、そういうことが出来れば「旱魃」などというのも死語になっていくんだろうな、と感動したのを覚えている。そして、この技術にはなんとアメリカが一番関心を示しているようである。

アメリカが、「京都議定書」に批准していない最後の国になろうとしている理由は実に単純である。それが、アメリカ建国の志に反するからである。

アメリカ建国の志とは、自由である。

そして、現代における自由とは、「車で好きなときに好きな所に行ける自由」である。アメリカという国の自由とはその程度である。その自由を維持するために戦争をすることも辞さないのである。

だから、京都議定書にはサインできないのである。ま、馬鹿正直な国である。

さて、だがこの気象工学の発想は実に単純明快で、「出すものは出し、回収すればいい」というのだ。つまり、CO2は排出規制するのではなく、どんどん好きなだけ出しても、回収すればいいというのだ。

現在のCO2規制、人に例えれば、食べ物を減らして糞を減らそう、という発想で無理がある。出るものは出るわけで、それを撒き散らさずにきれいに処理すればいいじゃないか、というわけである。

この発想は、アメリカ建国の志にマッチしている。

出来もしない目標を立てて自慢し、最後は国民の税金で解決しようとするよりもこちらの方が合理的でもある。人間が地球上に存在する限り、CO2は排出せざるをえないのだから。

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12/05/2009

vol.10 COP15

気候変動枠組み条約第15回締約国会議が来年コペンハーゲンで開かれる。

これまでの開催国と期日は以下の通り。

第1回締約国会議 (COP1)  1995年 12/15- 12/17 ドイツ / ベルリン
第2回締約国会議 (COP2)  1996年 07/08- 07/19 スイス / ジュネーヴ
第3回締約国会議 (COP3)  1997年 12/01- 12/10 日本 / 京都
第4回締約国会議 (COP4)  1998年 11/02- 11/13 アルゼンチン / ブエノスアイレス
京都議定書の早期発効を目指す「ブエノスアイレス行動計画」を採択。

第5回締約国会議 (COP5)  1999年 10/25- 11/05 ドイツ / ボン
第6回締約国会議 (COP6)  2000年 11/13- 11/24 オランダ / ハーグ
第6回締約国会議 (COP6) 再開会合 2001年 07/16- 07/27 ドイツ / ボン
第7回締約国会議 (COP7)  2001年 10/29- 11/10 モロッコ / マラケシュ
第8回締約国会議 (COP8)  2002年 10/23- 11/01 インド / ニューデリー
京都議定書の未締結国に対し締結を強く求める「デリー宣言」を採択。

第9回締約国会議 (COP9)   2003年 12/01- 12/12  イタリア / ミラノ
第10回締約国会議 (COP10)  2004年 12/06- 12/17 アルゼンチン / ブエノスアイレス
第11回締約国会議 (COP11)  2005年 11/28- 12/09  カナダ / モントリオール
第12回締約国会議 (COP12)  2006年 11/06- 11/17 ケニア / ナイロビ
第13回締約国会議 (COP13)  2007年 12/03- 12/14 インドネシア / バリ
第14回締約国会議 (COP14)  2008年 12/01- 12/12 ポーランド / ポズナニ
第15回締約国会議 (COP15)  2009年 12/07- 02/18 デンマーク / コペンハーゲン

で、15回目の議題の焦点は、小浜君が京都議定書に批准するかどうか。(笑)未だにアメリカは批准していない公害大国である。

何もしていない彼に贈ったノーベル平和賞が効果があるかどうかが試されることになる。が、彼は批准するだろう。

また、批准したところで、CO2排出量は金で買えるし、いくらでも達成基準の変更も期日の延期も出来るわけだから何のリスクもないし、政治的に不利になることもない。

環境問題が戦争、核、民族を超えた最大の国際政治問題となっている今、この問題でヘゲモニーを握ろうとする鳩山君は理に適っている。

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11/03/2009

vol.9 MJの環境問題

先日、マイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを観にいった。

名曲のオンパレードで、熱心にバックミュージシャンに注文をつけて自分のイメージする音楽を創っていく真摯な姿に打たれた。

その中でもとりわけ目を引くのは、熱帯雨林の中に寝そべる少女と蝶の映像である。ほんのちょっと眠っている間に緑に覆われていた森に火が放たれ、ブルドーザーが木を押し倒していく。

そのブルドーザーの前にたった1本残った緑の草を少女が掘り起こし、ブルドーザーの破壊から守ろうとする。

草を掘り起こした途端、見上げるとブルドーザーは目の前まで迫っている。このブルドーザーが、画面の中から抜け出してステージで歌うマイケルの後ろでピタリと止まる。静寂。

Earth Songという、1995年にリリースされた曲である。

マイケルと言えば、ムーンウォークや緩急の明確な空手を連想させるダンスが有名だが、ダンスなしで歌わせても一級である。

映画の中でも、マイケルは余韻ということを仕切りに繰り返していたが、物事を人に伝えるためには余韻が必要である。絵では余白が、文章では行間が必要であるように。

キング・オブ・ポップ、ダンサー、エンターテイナー、クリエイターなどで呼ばれるマイケルだが、環境破壊阻止を強く訴えるエコロジストとしての横顔こそ今回のツアーの顔だったのではないかとさえ思える印象深い映像だった。

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10/25/2009

vol.8 エコロジーとエコノミー

最近TVを見ていて「?」と思った。

省エネタイプの冷蔵庫にエコポイントがついてくる」というコマーシャルである。

エコポイントは、鳩山君が廃止すると発言して家電業界が挙げて反対しているもので、「グリーン家電」に対して政府が税金を使って景品を出すという制度である。

また、もう一つ鳩山君が廃止しようとしているエコカーについても税金を安くするというエコカー減税というのがある。

この二つのエコ、どうもよくわからないのは、省エネタイプの冷蔵庫と車は安くなるという点である。

このエコはECONOMYのエコなんじゃないの?

エコは、ECOLOGYなんじゃないの?

隣でTVを見ていた人は、「省エネタイプはCO2排出量が少ないので、結果エコ=エコロジーにつながる」と言っていたが、消費者は安けりゃいいやと思って買ってるだけなんじゃないの?

また、これをスタートさせた自民党は、一旦助成金を引き当て、これが家電業界、自動車業界から政治献金として還流してくることに期待してただけなんじゃないの?だから鳩山君は躍起になって廃止しようとしてるんじゃないの?

そんな疑問がわいてくる。

第一、業界の反応は、「これらの商品によって、環境への負荷が軽減された」ではなく、エコロジーよりエコノミー丸出しの、「せっかくの景気回復が遅れることになる」だもんね。

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