6/20/2015

vol.86 東京と福島は同じ

先日、「フタバから遠く離れて」の映画監督の舩橋さんと話す機会があった。

話題が放射能汚染の話になったとき、監督はこう言った。

公表してないだけで、福島も東京も線量はそんなに変わらないんですよ。仕事があるから、福島の人は福島に住んでるけど、我々だって、仕事があるから東京に住んでるわけで、なんで、避難しないんだなんて言えません。だって、我々が避難していない理由と、福島の人が避難してない理由はまったく同じなんですから。

わたしも、残るか残らないかの決断のときはあった。だが、仕事を理由に、未だに東京に暮らしている。

外部被曝は、東北だけの問題ではない。廃炉作業はまったく進んでいないに等しい。おまけに、福一からは今もなお信じられない値の放射能を世界中に撒き散らしている。

政府は、瓦礫を日本中に撒き散らし、企業は「食べて応援」を推進し、内部被曝を拡大することで利益を得ている。

我々が自己防衛できることといえば、日々、内部被曝を低減するために、高価な西の食材を口にすることくらいしかできない。

内部被曝を回避すること、それが、今この日本で最も大きな環境問題となっているのである。

4/23/2013

vol.85 双葉町の問題

4月22日、前双葉町町長の井戸川さんも出席された、双葉町ネットの主催による参議院議員2名に対する説明会に参加した。

参議院議員会館の空港並みのセキュリティチェックを抜け、IDカードでゲイトを通って地下1階の会議室に入ると、すでに100名近い参加者で一杯だった。

井戸川前町長とお会いするのは初めてだったが、何度も映画やマスコミ報道でお顔は存じていたので、まったく初めてという感じはしなかった。

この説明会は、参議院代表質問のために、双葉町関係者の真実の声を聞きたいという議員の取りなしによって実現したものである。

発言者の中で、ひときわ注目を集めたのは、故郷の双葉町で除染作業に携わっている方の実態報告であった。この方は、仕事を辞め、大阪に家族を残して、妻と1年間の約束で除染作業員として働いている。以前の仕事に比べ、給料も10万円近く下がったという。

彼は、大阪でも仕事をしながらボランティアとして福島の復興のために活動していた。だが、その活動が、本当に復興につながるという実感が持てなかったことが、一大決心をした理由だった。

しかし、その実態は想像以上にひどいものだった。除染資格証は講習を受けずにその日に貰えたし、除染作業は、マスクこそ義務づけられているものの、普通の作業着のまま行われている。

また、除染を義務づけられているお宅に住んでいる方も、日常の生活を普通に行っている。

その庭先で作業を行うわけだが、まず、落ち葉をどけ、それをまとめて運んで行く。運んで行く先は、家庭ゴミを燃やす焼却場である。

次に表土をはがし、線量計で規定の線量にならない場合は山砂でおおって規定の線量にする。はがした表土は、パックに入れて、密封し、ブルーシートを掛けて庭先に置く。パックの耐用年数は、3年である。

学校の校庭でも同様の作業によって、校庭の隅に山となって積まれている。その周りにはロープが張られているだけである。

また、線量を定点的に観測するモニタリングポストの周りだけが除染され、近隣の自治体に比べ、低い線量が公表されている。

しかし、未だに原発からは放射能がまき散らされているため、この作業は、原発が停止するまで永遠に続けられることになる。

こんな作業に従事していても、彼は、大阪でボランティア活動をしていた頃に比べれば、双葉町のために自分がしていることを否定的にとらえてはいない。町のために何かをしたい、故郷のために何が出来るかを散々考えて出した結論だからだ。

そこには、無駄と分かっていてもやる、やることによってしか自分を納得させられないという思いがある。

除染作業員は、全国から集まって来ているが、彼のような思いを持って仕事に従事している人は少ない。

給料は日当にして1万数千円になるが、内訳は、危険手当分が1万円、給料分は数千円、安い人だと千円にしかならない。理由は、6次受け、8次受けが普通になっているからである。

埼玉県加須市の騎西高校には、未だに125人の人たちが暮らす事を余儀なくされている。そのほとんどの人は、月6万円ほどの年金で暮らしている。その中から、1日1100円を払い、1日3食の弁当代に当てている。

行き先がある人は、もうとっくに出て行って、残っていない。行き先がない人たちが取り残されているのである。

東電は、土地家屋に対する補償額を311以前の20%程度で提示している。金額にすると500万円にも満たない。これでは、代替えの中古住宅すら購入する事は出来ない。

まさに棄民である。

しかし、これらの問題は、双葉町だけの問題ではない事に気づく。他の原発立地自治体にも全く同じ事が起こるということである。

国も福島県も、線量を粉飾してでも、全国に散らばっている県民を呼び戻そうと躍起になっている。あたかもそれは、福島県民を被曝地に幽閉しておこうとするかのような施策である。

しかも、今なお高線量の町で暮らす子供たちがいるのである。子供たちは自分で行動を起こす事が出来ない。それを放置しているということは、国が国としての使命である、国民の安全と財産を守ることを自ら放棄してしまっていることを意味するのではないだろうか。

国民を守らない国の施策は、いずれ、双葉町のみならず、われわれすべての国民に降り掛かって来るであろう災厄を予見させて余りある。


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8/11/2012

vol.84 移住計画

東日本からの移住計画を本気で考えなければならない。

行き先は、現状では九州と北海道。

東日本は全滅。西日本も大飯再稼動でリスクが高い。が、温暖化の影響で、西日本は熱帯になるらしいから、残りは北海道と言うことになる。

北海道に住むなら、仕事をしなくていいようにしてからでないと、とても暮らしていけるだけのインカムを発生させることができそうにない。

そうなると、ネット系ということになるが、これでインカムを発生させることは至難の業である。

と考えてみて、福島の現状がよく分かる。

要は、仕事を見つけるスキルがないのである・・・・。そこにい続けることが生死にかかわると分かっていてもである。

いま、東京に住んでいるが、東京にいる人間が本当に大移動を始めるのは、東京直下型大地震でも来ない限りないのだろうと思う。

が、東京もまた、公表されていないだけで、あるいは数値を誤魔化しているだけで、福島と似たり寄ったりの数値であろう。

見えない臭わない放射能のお陰である。

いずれにせよ、移住先の視察を先行させることが今できることのすべてだろう。

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7/08/2012

vol.83 太陽光発電

大飯原発再稼動と同じ7月1日、太陽光発電も稼動を始めた。

が、これの最大の問題は、既存の電気会社に電気を販売することしか出来ないこと。つまり、折角作ったクリーンな電気も原発で作った電気とミックスされて家庭に送電されるのだ。

さらにもっと最悪なのは、全量買取方式によって、買い取った全額が既存電気会社の原価に組み込まれ、結果、電気代が高くなってしまうことである。

これを改善するのは、実に簡単である。

電気の発送電を分離すればいいのである。

既存の電気会社から送電権を剥奪するのだ。

こうなれば、送電会社から電気は買うことになり、消費者は、安い電気を買うことが出来るようになる。

が、もっと簡単な方法もある。直接発電会社から買えるようにすればいいのである。が、これは、残念ながら蓄電できないという特性から、インフラ整備に金がかかりすぎるだろう。

電気代は、生活インフラの中でも突出して高額である。

これを他の生活インフラ並みに低下させるためには、まず、電力会社の原発を廃炉にして、総括原価方式をやめ、適正な原価と売価で太陽光発電などのオルタナティブ発電会社と競争させることだろう。

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6/11/2012

vol.82

先日、山王祭りの下町神輿の渡御がうちの近くを通ったので観ていたら、麹町警察の連中の笛と拡声器の騒音がうるさい。

「君ら、どうでもいい工事は通行止めするくせに、ピーピーピーピーうれせーんだよな。なんで、通行止めしないんだ、おい、聞いてんのか」というと、こやつ、

「麹町警察の交通課に言ってください」という。

こやつ、田舎から応援に来た機動隊かなんかなのだろう。

麹町警察は、泥鰌官邸前の警備で忙しいだろうから。w

通行止めして、入り口と出口にボーっと立ってりゃ静かに神様も渡御できるというものだ。

で、なぜ、通行止めしないんだ?警視庁経由で聞いてみることにしよう。

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5/19/2012

vol.81 この国のインフラの脆弱さ

今度は水である。ホルムアルデヒドが検出されたということである。

しかし、事前にこれだけ厳しいチェックをしてくれているというのはありがたい。

放射能のチェックがこれほど厳しくチェックされていれば、被曝県民はとっくに他都道府県に移住していることは間違いない。

翻って、電気もガスも水道も電話もモノポリーで運営されている。モノポリーで運営されていれば効率的に運営できるという理屈なのだろうが、危険も伴う。

一切を任せきって信用するしかないからである。また、安価に運営するためには、妨害するような者はいないという前提が必要である。

ダムに毒を流すような奴はいない、ガスに毒を混ぜるような奴はいないといった、性善説が前提である。

だが一旦事が起こってしまうと、それが事故であったとしても同じ対応を迫られることになる。

断水というあってはならないことがすぐに起こる。

電気しかり、ガスしかり、電話しかり。

インフラ整備が脆弱すぎるのだ。このような社会基盤の整備に莫大な金を投じてこなかったツケである。

100年の計のない国の危うい実態が、一気に噴出してきそうな予感がする。

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4/22/2012

vol.80 ノーポイじじいがうざったい

西新宿の会社の近くのスモーキングエリアで友人とタバコを吸いながら話していると、新宿区役所の丁稚二人がやってきて、友人に向かって、道路から歩道に上がるように言う。

路上喫煙を注意するために雇われている丁稚である。

ところが、私の友人はタバコは吸わない。

わたしはすぐに呼びとめ、

「タバコを吸ってもない人間に何を言ってるんだお前」

というと、この丁稚、

「文句があるなら国に言ってください」

ととんでもないことを抜かす。

いったいいつから車道に立ち止まることもできなくなったんだ?

「お前ら、新宿区役所から来てるんだろ?」

というと、知らん振りして行ってしまった。 こういうろくでもない丁稚は即刻首にするように新宿区役所にメールしておいた。 まったく住みにくい国になったもんだ。

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デジタルハリウッドeマーケティング講座講師を経て、現在、リンクアドLLC代表。サーモン・フィッシャー、環境小説作家。
2015年6月1日より、SAFETY&TASTYな食べ物の供給プラットフォーム開発に着手。