2011年3月11日から環境問題は新たなフェイズに突入した。
言うまでもなく、1つは地震であり、1つは原発である。
現在、東北大地震の復興が一向にその緒につかない理由は、福島第1原発の現状が把握すら出来ていないことによる。
しかし、はっきりしている行動規範は、疑わしきものは疑うということから導かれる。
現状が把握できないことに対して、そこにとどまって把握できるまで待つことは放射能による環境汚染という目に見えない汚染に身を晒すことになるからである。
まさに君子危うきに近寄らず。
まずは安全地帯に身を置いて現実を客観的に見つめることこそが理性ある大人の対応である。
この意味からいち早く県外脱出を試みた双葉町の町長を最大限に評価する。
この町長の行動の根源にあったのは、「町民を安全な場所にまず避難させる」ということであったと同時に「国および東電に対する絶対的不信感」であったと思う。
近くにいて、昔の生活に戻りたい、自宅に戻りたい、という気持ちは十分に理解できるが、それは原発事故がなければという大前提があっての話である。
原発事故は起こってしまったことであり、メルトダウンという事故の先例としてあるのは、スリーマイル島とチェルノブイリの2例のみ。
そして、その2例が示している現実は、昔の生活には戻れず、自宅にも戻れないというものである。
レベル7とはそういう規模の、世界で3番目に起きた、まさに想定外で未曾有の事故なのである。
放射能による人体への影響は、「いますぐ健康に影響があるものではない」。じわじわと蓄積され濃縮されていくのである。
チェルノブイリで子供たちに甲状腺がんが発症し始めたのは、事故から10年後のことである。
10年後、何が起こり始めるのかまだ誰にもわからない。しかし、わからないからこそ、起こる可能性のあることは今一切選択してはならないのである。
翻って、現在の政府と東電の対応をみると、「起こってから対応する」という旧来の対応策の域を一歩も出ていないことは明らかである。
このような時代にあって、われわれは、自分の身は自分で守るという人間本来の本能を呼び覚まして生きていくしか道はなさそうである。
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