4/30/2011

vol.58 環境新時代

2011年3月11日から環境問題は新たなフェイズに突入した。

言うまでもなく、1つは地震であり、1つは原発である。

現在、東北大地震の復興が一向にその緒につかない理由は、福島第1原発の現状が把握すら出来ていないことによる。

しかし、はっきりしている行動規範は、疑わしきものは疑うということから導かれる。

現状が把握できないことに対して、そこにとどまって把握できるまで待つことは放射能による環境汚染という目に見えない汚染に身を晒すことになるからである。

まさに君子危うきに近寄らず。

まずは安全地帯に身を置いて現実を客観的に見つめることこそが理性ある大人の対応である。

この意味からいち早く県外脱出を試みた双葉町の町長を最大限に評価する。

この町長の行動の根源にあったのは、「町民を安全な場所にまず避難させる」ということであったと同時に「国および東電に対する絶対的不信感」であったと思う。

近くにいて、昔の生活に戻りたい、自宅に戻りたい、という気持ちは十分に理解できるが、それは原発事故がなければという大前提があっての話である。

原発事故は起こってしまったことであり、メルトダウンという事故の先例としてあるのは、スリーマイル島とチェルノブイリの2例のみ。

そして、その2例が示している現実は、昔の生活には戻れず、自宅にも戻れないというものである。

レベル7とはそういう規模の、世界で3番目に起きた、まさに想定外で未曾有の事故なのである。

放射能による人体への影響は、「いますぐ健康に影響があるものではない」。じわじわと蓄積され濃縮されていくのである。

チェルノブイリで子供たちに甲状腺がんが発症し始めたのは、事故から10年後のことである。

10年後、何が起こり始めるのかまだ誰にもわからない。しかし、わからないからこそ、起こる可能性のあることは今一切選択してはならないのである。

翻って、現在の政府と東電の対応をみると、「起こってから対応する」という旧来の対応策の域を一歩も出ていないことは明らかである。

このような時代にあって、われわれは、自分の身は自分で守るという人間本来の本能を呼び覚まして生きていくしか道はなさそうである。

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4/12/2011

vol.57 ついにレベル7

福島第1原発の事故評価がレベル7になった

実は、ずいぶん前からこの評価にすべきだというデータはあったようである。

さらに、国民に発表する前に海外には先に連絡していたようでもある。これが日本だ、僕らの国だ。(笑)

国民をないがしろにするのは今に始まったことではないが、ないがしろどころではなく見殺しにされているのが、「半径30キロ」の住民である。

レベル7のチェルノブイリがどうだったのかを考えれば、どうすべきかは明白である。

そこにいてはいけないのである。即刻退去すべき場所なのである。なのに、い続けて政府の対応を責めている。

そんな暇があったらさっさと別の地域に移動するべきなのである。命が危ないのに国の指示を待つというのは理解に苦しむ。

これに関しては、双葉町の町長の行動を規範とすべきである。彼のリーダーシップを最大限に評価すべきである。

もっとも、この期に及んで「自主退避」などという無責任なことをやっている政府などはなっから信じてはいけない。

レベル4→レベル5→レベル6→レベル7と1ヶ月の間にゲームのように事故評価を変えてきた政府など。

レベル7を想定して、退去先を用意して強制退去させるのが国の施策というものだろう。

「もう故郷には2度と帰れません。退去先で新たな街づくりをスタートしてください。国は全面的に応援します」

これが政府が言うべきことであり行うべきことである。

ここからやっと、「がんばってください、東北人」ということが言えるのである。

ところで、チェルノブイリ以上の事故評価であるレベル8ができる可能性はないんでしょうね?

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4/03/2011

vol.56 南相馬市のYouTube

市の窮状を訴える南相馬市長の動画がYouTubeに載っている。

福島原発から25キロ地点にあって、20キロ以上30キロ未満というグレイゾーンに位置する。動画の趣旨は現場に来ないマスコミ批判と政府の避難勧告を促す内容である。

これはこれで意義のあることだし、sengoku38こと一色正春氏が尖閣ビデオをYouTubeにアップロードした動機と同じものであろう。

しかし、現状から判断するに、双葉町の町長の行動の方が具体的かつ現実的であると言わざるを得ない。

わたしが双葉町の町長のリーダーとしての行動力を評価する理由は、20キロ以内は自主退避という政府の指示が出る以前から、町民のためになることを自ら判断して行動しているからである。

20キロ以内は危険で、それ以上が安全である保障はまったくないし、事実それ以上離れた町でも20キロ以内の地域以上の放射線が検出されている。

放射能は、同心円状に拡散していくわけではないのだ。(いつまで同心円を描いて遊んでいるのだろう?)

まず安全な地域に身をおくことを優先すべきで、危険地域に身をおいて援助を求めるという姿勢ではなく、歩いてでも避難することが最優先課題だと思う。

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3/28/2011

vol.55 海洋汚染は確実に進んでいる

福島第1原発の事故処理は、もう東電にも日本政府にも無理なのではないかと思える。

レベル5のスリーマイル島は1週間で、レベル7のチェルノブイリは10日で放射能拡散の危機が収まったのに、すでに2週間以上が経過して、本質的な解決に向けた何の進展もない。

もうすでに、スリーマイル島方式での収束は不可能と思えるのに、その代替案であるチェルノブイリ方式による収束に着手していないどころか検討もしていない。

スリーマイル島の事故では、緊急炉心冷却装置を再起動し、炉心の冷却が再開された。これは事故発生から2時間18分後。だが現在も厳重な監視下にあり、稼動していない。

チェルノブイリでは、鉛を注入し、液化窒素で冷却した。これは10日後。さらに事故発生から1ヵ月後にコンクリート注入工事は開始された。有名な石棺として厳重な監視下にあり、現在も稼動していない。

もうひとつ、福島第1原発で重要なことは海洋汚染。

海には海流があることはご存知の通り。福島沖を流れるのは親潮。これが千葉沖で黒潮とぶつかり北上しアラスカ沖からアメリカ西海岸に至り、回遊して3年間で太平洋を1周してブロッカーのコンベアベルトに乗ってインド沖、アフリカ沖を通りグリーンランド沖で沈みこみ、2000年後に日本に戻ってくる。

さらには、上空にはジェット気流が流れている。これまた、アメリカに向けて流れ回遊して2週間で日本に戻ってくる。

事故が福島、東北、東日本、日本の問題から北半球の、世界の、地球の問題になるのは時間の問題である。

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3/25/2011

vol.54 ちょっとだけ先の話 その2

福島原発が現状の聞き状態を脱却して一応安定したとしよう。多分3ヵ月後。

で、東京の電力需要は1日1000万キロワット不足したとしよう。多分、3年間。

避難住民が受け入れ先の自治体で曲がりなりにも暮らし始めたとしよう。多分2ヵ月後。

町が復興したとしよう。多分3年後。

さて、町は再建できるのか?東北は復興できるのか?

避難住民は昔の町に帰ってくるのか?帰ってこれるのか?

現状、福島原発から半径30キロにいる住民は退去(避難というのは一時的なもので、3年避難することはない)する必要がある。

退去先はバラバラである。一時的なことだと思うから、とりあえずの退去先を選択せざるをえない。

が、いずれ、その退去先を新天地とせざるをえないことになるのではないか。

避難先が他都道府県にまたがる場合、これは避難の枠を超えている。これは未曾有の出来事である・・・。

というふうに考えていくと、東京23区に電力を供給するためのシステムがこの地震とそれに伴う原発事故によってあっさり崩壊したと考えるべきであることに気づく。

2万人以上の犠牲者と、数十万人に及ぶ退去者と、今後も続くであろう環境汚染と、恒常的に続く放射能汚染と計画停電というリスクを背負いながら維持していくべきシステムなのか・・。

そろそろ首都機能の分散に伴う企業労働者の分散を図るべきときなのである。

東京にしか官僚がいないのがおかしいのである。東京にしか儲かる仕事がないのがおかしいのである。

不足する1000万キロワット分の電力を消費する官庁と企業を他府県に移せばいいのである。

元に戻せない人命、故郷、環境と引き換えに、東京23区だけが復興して許されるはずがない。

6月になって、土壌汚染によって田植えが出来ないことが発覚する前に結論を出すべき問題である。

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3/23/2011

vol.53 えっ、そうだったの?

福島第1原発は欠陥品だったという証言が出てきた。

やっぱりな、というかあきれるというか、よくある話というか・・。東電の副社長(何人いるのか?)が被災地で謝罪しているところをみると、この事実、隠し切れずに認めざるをえないということなのだろう。

また、日本の技術者もそのことを裏付ける証言をしている。

さらに、国民が思っていることをアメリカ政府がリークしている。

そして、見えてきた事実には唖然とせざるを得ない・・・。

これらの状況の空気を読めれば、菅政権の隠蔽体質のご本尊である仙石君の出番はないはずなのだが・・。

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3/21/2011

vol.52 ちょっとだけ先の話

震災処理も原発処理もまだ進行中のことなので全く予断を許さない状況にある。

しかし、その中にあって、われわれは断片的かつ一時的なニュースに惑わされることなく、しっかりと現状認識して行動したいものである。

まず、震災処理のうちの被災者だが、神戸同様、10年程度の時間は掛かるだろうが着実に復興していく。

次が被災地の復興だが、これは原発処理の問題と大きくリンクする。

現在実施中の原発処理が一段落して、本格的に廃炉となった後どうなるのか、ということである。

いずれにせよ、放射能の影響からは逃れられないだろうし、チェルノブイリでは原発から半径30キロ以内に住民は住んでいないことを考えると、また元の場所に街が再建される可能性は低いのではないかと想定される。

また、もっと大きな問題は、震災前と同様の電力が東京に供給されるには3年や5年は掛かるだろうということである。

さらに、そうすべきなのかどうか、という問題である。

今回はっきりした問題は、関西の電気は関東に廻せないということである。

見事に糸魚川静岡線のフォッサマグナで周波数が60HZと50HZに分断されている。世界的な周波数は60HZなのだから、関東も60HZにしておけば、この次関西で原発事故が起こっても電気の廻しあいが出来る。

しかし、それが出来ない今、電気の供給量を確保するために新たな原発を作るのか、休止中の火力発電所を稼動させてCO2濃度を上げるのかという選択を迫られることになる。

そもそも、原発は、「環境に優しい、地球に優しい」発電設備として世界的に認知されているからこそ導入されたのである。事故が起こらなければの前提であるが。

この選択肢を前に、そうまでして東京に電力を供給する理由は見当たらなくなるのではないか?

首都圏から外人がどんどんいなくなっている。帰省したのである。「安全」「便利」というキーワードが消失すると外人は消えるのである。

この祭、日本人も外人に見習って、「安全」「便利」な関西に移住するのも確かに理に適っているのではないかと思える。(すでに多くの関西人はとっくに帰省している)

こうなると、仕事の仕方も変わってくるだろうが、現在のようにCLOUDばやりの時代にあって、わざわざ定刻に会社のタイムカードに打刻する必然性はそう多くないはずである。

ちょっとだけ先の話だが、考えてみるのもいいかもしれない。

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